苫米地英人 (とまべち・ひでと)
1959年東京都生まれ。脳機能学者・計算言語学者・認知心理学者。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)。実業家としてドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボCEO、角川春樹事務所顧問、カーネギーメロン大学コンサルタント、CyLab兼任フェローなどを務めるほか、中国南開大学客座教授、全日本気功師会名誉会長、米国公益法人The Better World Foundation日本代表(一般財団法人BWFジャパン代表理事、兼任)でもある。
上智大学卒業後、三菱地所を経て、フルブライト留学生としてイェール大学大学院に留学。人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピューター科学分野の世界的エリートが集まるカーネギーメロン大学大学院に進み、10年に1人しか出ないと言われる計算言語学の博士号を取得。在学中には、世界で最初の音声通訳システムを開発し、CNNで紹介された。マッキントッシュの日本語入力ソフト「ことえり」の開発者でもある。同大学の計算機科学部研究員、同哲学科研究員などを務めた後、帰国。徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任した。
オウム真理教信者の脱洗脳を手掛けたことでも有名。有名幹部を次々と脱洗脳したことに加え、警察庁長官狙撃事件の実行犯とされる元巡査長からは消去されていた記憶を引き出して事件当日の状況を聞き出したことで大反響を呼んだ。現在も「洗脳」の世界的なエキスパートとして各国政府の顧問となり、テロリスト対策(軍や政府関係者がテロリストのシンパとなることを防ぐ)用の訓練プログラムを開発・指導しているほか、能力開発や自己啓発の世界的権威ルー・タイス氏とともに、洗脳技術を逆向きに応用した自己解放プログラム「PX2」を全世界で展開している。